○議長(坂井三郎君) 日程第57、城東区を除く
大阪市区選挙管理委員会委員補充員の選挙を行ないます。
◆34番(
隅野源治郎君) 動議を提出いたします。城東区を除く
大阪市区選挙管理委員会委員補充員の選挙については、
地方自治法第118条第2項の規定による指名推選の方法によることとし、議長において指名せられんことを望みます。
○議長(坂井三郎君) 34番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(坂井三郎君) ご異議なしと認めます。よつて動議のとおり決しました。
○議長(坂井三郎君) 直ちに指名いたします。
配付書類記載のとおりそれぞれ順位を付して指名いたします。
○議長(坂井三郎君) おはかりいたします。ただいま議長において指名いたしました84君を城東区を除く
大阪市区選挙管理委員会委員補充員当選人と定めることにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(坂井三郎君) ご異議なしと認めます。よつてただいま指名いたしました84君が満場一致をもつて城東区を除く
大阪市区選挙管理委員会委員補充員に当選されました。
○議長(坂井三郎君) 日程第58、
淀川右岸水防事務組合議会議員の選挙を行ないます。
◆34番(
隅野源治郎君) 動議を提出いたします。
淀川右岸水防事務組合議会議員の選挙については、
地方自治法第118条第2項の規定による指名推選の方法によることとし、議長において指名せられんことを望みます。
○議長(坂井三郎君) 34番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(坂井三郎君) ご異議なしと認めます。よつて動議のとおり決しました。
○議長(坂井三郎君) 直ちに指名いたします。配布書類記載のとおり指名いたします。
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△(イメージ)
淀川右岸水防事務組合議会議員候補者調書
△(イメージ)
淀川右岸水防事務組合議会議員候補者調書
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○議長(坂井三郎君) おはかりいたします。ただいま議長において指名いたしました22君を
淀川右岸水防事務組合議会議員当選人と定めることにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(坂井三郎君) ご異議なしと認めます。よつてただいま指名いたしました22君が満場一致をもつて
淀川右岸水防事務組合議会議員に当選されました。
○議長(坂井三郎君) 日程第14、議案第11号、昭和43年度大阪市
一般会計予算ないし日程第53、議案第50号、大阪市
工業用水道事業給水条例の一部を改正する条例案、一括して議題といたします。--(議案第11号ないし議案第29号は会議録別冊の1に登載)--
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△(イメージ)議案第30号
△(イメージ)議案第31号
△(イメージ)議案第32号
△(イメージ)議案第33号
△(イメージ)議案第33号
△(イメージ)議案第34号
△(イメージ)議案第35号
△(イメージ)議案第36号
△(イメージ)議案第37号
△(イメージ)議案第38号
△(イメージ)議案第38号
△(イメージ)議案第38号
△(イメージ)議案第38号
△(イメージ)議案第39号
△(イメージ)議案第40号
△(イメージ)議案第40号
△(イメージ)議案第41号
△(イメージ)議案第42号
△(イメージ)議案第43号
△(イメージ)議案第44号
△(イメージ)議案第44号
△(イメージ)議案第44号
△(イメージ)議案第44号
△(イメージ)議案第44号
△(イメージ)議案第45号
△(イメージ)議案第46号
△(イメージ)議案第46号
△(イメージ)議案第46号
△(イメージ)議案第46号
△(イメージ)議案第47号
△(イメージ)議案第48号
△(イメージ)議案第49号
△(イメージ)議案第49号
△(イメージ)議案第49号
△(イメージ)議案第49号
△(イメージ)議案第50号
△(イメージ)議案第50号
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○議長(坂井三郎君) 理事者の説明を求めます。中馬市長。
◎市長(中馬馨君) 昭和43年度予算案並びにこれに関連する諸案件のご審議をお願いするにあたりまして、その大要をご説明申し上げます。 本市市政は、ここ数年来、議員各位のご協力を得て財政の基礎立て直しをはかりつつ、あくまで積極方針をもつて道路、交通をはじめとする建設事業を強力に推進しますとともに、下水、清掃、学校、住宅、社会福祉、公害対策など、市民生活に直結する諸施策に懸命に取り組んでまいりまして、相当の前進を見ましたことは、ご同慶に存ずるところでありますが、本年は明治100年の記念すべき年であり、また民主国家として20歳を迎えた年でもありますとともに、いまや万国博覧会の開催を2年後に控えて、都市の再開発を目ざす町づくりと市民生活の安定、環境の整備のために、ますます市政の積極化と民主化を推し進めなければならないと存ずる次第であります。特に、積極的施策にもかかわらず、依然たる道路交通の混乱と都市公害の多発する実情にかんがみ、生活環境の悪化する中にあつて、市民生活の安全と健康、とりわけお年寄りや子供、その他弱い立場の人々のしあわせをどのようにして守つていくか、また激しい自動車交通の時代を迎えて、マスタープランに沿つて本市の再開発をどのようにして積極的に推進していくか、そしてこれらの膨大な財政需要をまかなう財源をいかにして確保するかということが、現下の都市経営に課せられた重大な使命であります。したがいまして、昭和43年度予算の編成にあたりましては、収入面においては、一応現行制度を前提としつつ、住民税の減税に伴う市税収入の減収に対しましては、地方交付税の収入増等によつて、極力一般財源収入の確保につとめますとともに、特に道路目的財源、交通安全対策特別交付金等財源の拡充につとめ、「安全で住みよい大阪市」「お年寄りと子供を大切に、すみずみまで日の当たる市政」「長期の計画で積極的に町の立て直しをはかる市政」を目標として、万国博覧会の準備も進めつつ、次の諸事業を重点に財源の効率的配分を行なうことをもつて基本方針としたのであります。 第1に、市民生活に直結する市政につきましては、市民の安全と健康、暮らしの安定、良好な生活環境、文教の充実等を目ざして、まず市民の安全と健康を守る施策としまして、歩道橋67橋の架橋、その他交通安全施設や救急施設の整備、交通事故相談所の新設など、交通安全及び事故対策を拡充しますとともに、公害対策につきましては、設備改善融資の増額をはかるなど、公害防止、防除の実施段階へ一歩を進めることとしたのであります。 次に、老人と子供を大切にする施策には、引き続き特に意を用いまして、本年度はさらに保育所10カ所の建設をはかりますとともに、一万数千人の公私立施設保育児童の給食内容の向上に配慮して、給食費を充実することとし、また児童公園や遊園など子供の遊び場の大幅増設につとめますほか、できるだけ学校校庭の開放を行なうこととしたのであります。また老人福祉センターの建設、老人ホームの建設助成、弘済院病院、弘済小中学校の改築を行なうことといたしました。 また、心身障害者福祉対策を推進するため、新たに心身障害者扶養共済制度を創設して、心身障害者を持つ保護者の不安を除くこととし、また重症心身障害児療育施設の建設費を分担し、さらに肢体不自由児療育センターを設置しますほか、重度身体障害者給付金を増額するなど、その充実につとめることといたしました。 次に教育、文化水準の向上とPTA負担の軽減につとめることとしまして、本年度からいよいよPTA負担の解消を目ざして、学校維持運営費をおおむね4カ年で15億円、初年度4億円と大幅に増額しますとともに、学校校舎の増改築並びに講堂未保有校の解消をはかりますほか、学校プールは全額市費で建設することといたしました。さらに本年度は、特に懸案の教育・青少年センターの建設に着手することとし、また労働会館についても建設調査費を計上いたしたのであります。 市民生活の環境づくりにも特に配慮することといたしまして、毛馬桜之宮河岸公園をはじめ、大阪城公園射撃場の撤去その他城南地区の整備に着手するなど、緑化事業と公園の整備を推進し、また町の環境改善と美化には、万国博覧会準備市民運動と相呼応して特に力を注ぐこととし、道路清掃の強化と街頭ごみ容器の大幅増設、蚊、ハエ、ネズミの駆除対策の強化をはかることといたしました。またじんかいの処理は、今秋、森之宮工場の竣工をもつて全量焼却の目標を達成するのでありますが、将来に備えて、さらに東住吉方面に清掃工場の建設に着手することとしたのであります。末端道路の舗装と下水道枝管の整備には、引き続き重点を置いて推進をはかり、河川浄化対策としても、道頓堀川の上流をなす東横堀川の護岸改修に着手することといたしました。 住宅政策としましては、市施策住宅として約6,000戸を建設提供しますとともに、本年度は愛隣地区緊急改善対策として、医療施設と改良住宅の建設に着手することとしたのであります。 同和対策についても、福祉事業をはじめ衛生、教育、住宅、産業経済の各般にわたつて大幅に拡充することといたして大幅に拡充することといたしております。 次に、消費流通対策の強化と中小企業金融の拡大につとめることといたしました。消費流通対策として中央卸売市場、食肉卸売市場の整備拡張、公設市場の改築はもとより、全市小売市場に標準価格日報の掲示と生鮮食料品の流通情報のテレビ放送を行ない、また中小企業金融は、融資目標をさらに700億円に拡大し、特に卸売商業の店舗共同化融資並びに万国博覧会を控え、観光宿泊施設の改善融資制度を創設することといたしたのであります。 庁舎の整備と窓口事務の改善をはかるため、消防局庁舎、港湾局庁舎の建設に着手しますとともに、将来の市本庁舎の建設に備えるために市庁舎建設基金を設けることとし、初年度まず3億円を積み立てることといたしました。また、区役所その他窓口事務の改善を推進する考えであります。 最後に、万国博覧会を契機として公衆道徳の高揚をはかるべく、町を明るく清潔にする運動並びに公徳心を高める運動を一そう強力に展開することといたしました。 以上、市民生活の各般にわたつて、できる限りきめのこまかい配慮を加えることとしたのであります。 第2に、都市再開発、過密化対策の推進による町づくりにつきましては、当面万国博覧会関連事業の促進を中心に、すでに策定しました25カ年の長期計画に沿つた都市の再開発を目ざして、まず築港・深江線の完成を急ぎますとともに、御堂筋線や泉尾・今里線など都市計画幹線街路、道路の建設を推進し、また道路交通の混雑緩和をはかるため、本年度もまた地下鉄と高速道路の建設をさらに促進し、大阪駅前並びに谷町地区の市街地改造事業としては、高層ビルの建設を進め、新大阪駅周辺の区画整理と
防災建築街区の造成並びに湊町駅周辺地域の改良、さらに外貿コンテナー埠頭の建設等、大阪港の整備を推進しますほか、万国博覧会会場の建設費については、引き続きその一部を分担することといたしておるのであります。 以上のとおり、でき得る限り市長の要望にこたえるため、積極的な方針をとつたのでありますが、もとより市民生活の安定と環境整備並びに近代的大都市への再開発のためには、なお長期に巨額の財源を要するのでありまして、おのずから市政の合理化と能率化をはかりつつ、今後一そう大都市税財政制度の確立に努力しなければならないと存ずる次第であります。 以上の方針により編成いたしました昭和43年度の予算総額は、4,535億9,500万円でありまして、これを前年度原予算総額に比べますと、75億4,200万円の増、現在予算総額に比べますと、91億600万円の減となつております。また各会計間の重複額を控除しました純計額は3,102億7,700万円でありまして、これを前年度原予算の純計額に比べますと、551億5,400万円の増、現在予算の純計額に比べましても150億600万円の増となつております。 これより各会計につき、その大要をご説明申し上げます。 一般会計の昭和43年度予算額は、1,618億3,800万円でありまして、前年度原予算額1,240億7,100万円に比べますと、377億6,700万円の増、現在予算額1,467億7,800万円に比べましても、150億6,000万円の増となつております。 いま、これを経費別に前年度原予算額と比べてみますと、第1部歳出では111億5,200万円の増となつております。これは、人件費において38億5,900万円、物件費で37億5,600万円の増でありまして、主として、民生、衛生、清掃、教育等義務的経費の増によるものでありますが、そのほか、公債費で30億6,200万円、特別会計繰出金で4億7,500万円の増となつているのであります。 また、第2部歳出は、266億1,500万円の増となつておりますが、これは、前年度は予算の編成期に総選挙が行なわれましたため、国の予算、地方財政対策等が決定を見ておりませんでしたので、政府認証の公共事貫費の一部について計上を差し控えましたのに対し、本年度は、政府認証事業費を全額見込み計上いたしますとともに、また交通安全対策、教育、民生等市民の要望する諸事業費にも、積極的に計上いたしたからであります。 以下、おもな事業についてご説明申し上げますと、第1に、道路橋梁事業は、総額326億7,300万円を計上しまして、築港・深江線、御堂筋線ほか32路線の街路の築造舗装、橋梁、立体交差等の整備を推進しますとともに、末端道路及び歩道の舗装、交通安全施設の整備、既設道路の改良、補修等を積極的に実施することといたしておるのであります。 まず、築港・深江線でありますが、本年度68億8,100万円を計上し、大阪市開発公社の施行する船場地区のビル建設は、本年度内に出来高約68%まで進捗する予定であり、その上の高架道路の工事にも着手しますとともに、森之宮以東東成地区の用地買収等を推進しますほか、神路、城東大橋の架設に着工する運びであります。また、御堂筋線は84億2,900万円を計上して本年5月末に新淀川以北新大阪駅までの上流側高架道路を完成し、さらに本年度内に梅田・長柄線以南国道1号線の梅田新道付近までの用地取得の完了を目ざしますとともに、神崎川、国道1号線間の全区間にわたつて、高架工事、橋梁工事を推し進めることといたしております。また、新庄・大和川線は10億6,000万円をもつて、東淀川区と旭区を結ぶ新橋架設工事を継続実施することといたしておるのであります。泉尾・今里線、桜島・守口線は15億2,200万円を計上して用地買収等を継続実施し、大正橋の新橋、六軒家川橋については、本年度完成の見込みであります。 また、長柄・堺線、天王寺バイパス、第二阪神国道、敷津・喜連線、加島・天下茶屋線等、主要緊急整備路線には30億1,300万円を計上して、国鉄関西本線をまたぐ天王寺バイパスについては橋梁工事に着手し、加島・天下茶屋線については国道1号線以南の工事を完了いたします。このほか、淀川南岸線、柴谷・平野線、片町・徳庵線等についても、用地の取得、街路の築造、舗装等を推進しますとともに、国鉄阪和線、京阪電鉄の
高架化工事等を実施するため、17億8,700万円を計上したのであります。 さらに、阪神高速道路公団の高速道路の建設を促進するため、本年度建設事業に対し、出資金、交付金として、16億5,700万円を計上、中之島から古市大通に至る路線については、本年6月開通の運びとなつております。なお、かねて要望してまいりました関連街路事業交付金にかかる地元負担の軽減については、本年度大幅に改善されたのであります。このほか、湊町地域の改良事業には、8億5,000万円を計上し、鋭意事業の進捗につとめることといたしております。 次に、市内交通事故多発の現状にかんがみ、市民を交通事故から守るべく、交通安全施設の整備に13億5,700万円を計上して、横断歩道橋及び歩道の設置並びに踏切道の改善、街路照明、安全さく等の整備につとめることとしておるのであります。また、二、三年来特に力を注いでまいりました末端道路及び歩道の舗装は、引き続き積極的に実施すべく25億円を計上、歩道全部の舗装を完了しますとともに、道路の補修、軌道あと整備及び砂利道整備等の推進にも、20億600万円を計上いたしました。 このほか、大阪・高槻・京都線、扇町バイパスの着工、福知山・大阪線芝田町立体交差の推進と、周辺部の道路改良にも意を注ぐこととし、9億4,000万円を計上、また、臨港地帯の再開発をはかるため、木津川を高くまたぐ千本松橋の架橋を継続実施しますほか、土佐堀橋、幸西橋等の橋梁整備に6億7,100万円を計上いたしました。 次に、土地区画整理事業には総額66億7,600万円を計上し、新大阪駅周辺地区整理は33億2,000万円をもつて、引き続き御堂筋線、歌島豊里線等公共施設用地の取得を重点として、建物移転を推進しますとともに、街路、下水道、公園等の工事を実施、将来の副都心を目ざして適正な土地利用をはかることとしているのであります。また、第二阪神国道西淀川地区、市内中央部、港、大正地区には33億5,600万円を計上、第二阪神国道西淀川地区については、おもな工事をほぼ終了する見通しであります。 公園事業につきましては、総じて10億4,800万円を計上、過密都市の体質改善と都市環境の美化をはかり、市民にいこいの場所を提供するため、公園、街路並びに学校、住宅等の緑化をさらに推進することとしまして、2億1,400万円を計上しますとともに、大阪城公園につきましては、3億2,600万円を計上して、城南地区の整備とともに、重要文化財及び史跡の修復を実施し、長居公園は、植物園地区の造成をさらに推し進めますほか、明治100年記念事業として着手しました毛馬桜之宮公園については、本年度は桜之宮橋から天満橋までの左岸の整備を行なうこととしております。また、児童公園の整備促進については、現下の交通事情からして、新設、改良あわせて51カ所を整備しますほか、本年度から新しい試みとして、高速道路や鉄道等の高架下を利用して、児童の遊び場を15カ所新設することといたしました。 港湾事業につきましては、南港埋立地と港区を結ぶ長さ2,600メートルに及ぶ南港大橋の建設準備の調査に着手しますとともに、万国博覧会開催に備えて建設中の中央突堤北岸壁及び天保山岸壁の新設並びに安治川1号岸壁の延長工事を完了しますほか、新たに、港内清掃船を建造し、また、港湾行政の合理化、能率化をはかるため、国の総合庁舎建設と歩調をあわせ、港湾局庁舎の建設に着手することといたしたのであります。 さらに、引き続き南港の商港建設、1・2区水路橋の建設や、在来埠頭の岸壁、物揚場の整備、港内及び河川筋のしゆんせつ、臨港地区内の道路等の整備を実施しますほか、いよいよコンテナー埠頭の建設に着手することとなりました阪神外貿埠頭公団に対する出資金等に、総じて41億2,100万円を計上いたしました。 次に、地盤沈下対策及び都市公害対策としましては、まず海岸高潮対策は、引き続き堤防、防波堤のかさ上げ、補強等を実施することとして15億円を計上、また、河川高潮対策は、府の施行する防潮堤のかさ上げ及び水門工事と歩調をあわせ、毛斯倫大橋ほか2橋の扛上げを実施しますとともに、本年度より新たに河川浄化をかねて東横堀川の改修工事に着手することとして、2億3,000万円を計上いたしました。 また、公害対策としましては、まず大気汚染対策として、タワー観測所1カ所を新設し、13カ所のモニタリングステーシヨン及び集中管理センターによる監視指導体制の充実をはかりますとともに、特に西淀川地区の高濃度汚染対策を重点的に実施することとし、また、自動車排ガスに対しては、モニタリングステーシヨン1カ所を新設しますほか、アイドリング調整による排ガス防除対策を積極的に実施することといたしております。さらに、公害防止設備資金の融資ワクを3億6,000万円に拡充して、企業施設の改善を促すほか、道頓堀川の浄化実験、地下水位観測所の新設等を含め、水質汚濁、騒音、振動、地盤沈下、悪臭等の調査指導などに、総じて2億2,100万円を計上いたしました。 河川事業としましては、東大阪治水対策としての平野川の改良を継続実施しますほか、駒川、細江川等の護岸改修、しゆんせつ並びに浸水対策と環境整備を兼ねて千間川、楠根川の埋め立て等を実施することとして3億8,900万円を計上しております。 住宅政策としましては、低所得者を対象に、公営住宅3,900戸、改良住宅560戸の建設のほか、中小企業従事者住宅160戸の建設、さらに住宅供給公社に対し用地買収資金を貸し付け、1,430戸の募集並びに建設の助成をはかるなど、総じて六千戸余りを建設提供することといたしております。 また、既設住宅の補修につきましては、3億1,000万円を計上しますとともに、共同施設の設置、団地緑化など環境整備の向上をはかることとし、さらに、
防災建築街区造成事業の促進等、住宅政策として総じて113億4,800万円を計上いたしております。 次に、じんかいし尿処理対策は10億4,100万円を計上、前に述べましたように、森之宮工場が本年10月ごろから本格稼働に入ることと相なりますほか、新たに東住吉方面に焼却工場の建設に着手することといたしました。また、オートパツカー75台、し尿吸込車98台の購入等、収集体制の整備と現場施設の改善につとめますとともに、特に道路清掃の大幅拡充を行ない、街頭ごみ容器の増設等とあわせて、町を美しく清潔にすることといたしたのであります。 保健衛生対策としましては、港保健所を改築しますとともに、小児保健センターに人工心肺装置を整備しますほか、伝染病院、衛生研究所、保健所等の施設整備、器材の充実をはかることとし、1億4,600万円を計上、また、血液型不適合による新生児を重症黄だんから救うために、交換輸血医療扶助制度を新設することといたしました。さらに、未熟児、身体障害児等の療育費、結核医療費の公費負担を増額し、蚊、ハエ、ネズミの駆除対策を強化するなど、あわせて20億8,200万円を計上いたしたのであります。 次に、学校維持運営費につきましては、前に述べましたように、PTA負担の解消を目ざし、初年度分4億円を増額して総額15億3,400万円を計上し、本年度は建物修繕費、図書、教材用備品等の充実をはかることといたしましたほか、中学校生徒の体位向上に見合う机、いすの適正整備、講堂内部設備、産業教育設備等校園備品の整備に2億5,800万円、プール建設の全額公費負担、教室の防音、学校緑化等学校施設の整備に4億3,000万円を計上し、あわせてPTA負担の軽減をはかることといたしたのであります。 小中学校校舎の増改築につきましては、周辺区における集団住宅建設等による児童生徒の収容対策を重点的に実施しますほか、老朽校舎の改築、学校環境の改善のための移築等に398教室を整備することとし、また講堂につきましては、42年度末における未保有校全部を解消するため、7講堂を新設しますとともに、危険狭隘の講堂改築等をあわせて、11講堂を建設することとし、総じて20億100万円を計上いたしました。 このほか、高等学校、幼稚園の整備に1億8,300万円、生野養護学校第3期工事に3,700万円、また、主として周辺区の学校用地の取得に2億8,900万円を計上いたしたのであります。 次に、青少年対策といたしましては、教育の研究及び青少年と教員の研修、集会のための総合施設として、総額8億1,000万円をもつて、教育、青少年センターの建設にいよいよ着手することとし、本年度はまず3億4,200万円を計上したのでありますが、さらに学校における道徳教育の推進や、交通安全教育など生活指導の強化とあわせ、児童、生徒の遊び場確保のため学校開放の拡充、かぎっ子対策として不在家庭児童会の増設、勤労青少年研修の拡充、青少年団体の指導者養成等、青少年の健全な育成につとめることといたしました。また、婦人対策としましては、消費者教育をテーマとする婦人学級の開設、婦人講座、家庭教育学級の充実につとめるなど、青少年、婦人対策として4億4,700万円を計上いたしました。 市立大学につきましては、総合学舎整備計画に基づき本年度完成を目途として、理学部校舎の増築、家政学部校舎の建設等に1億6,900万円を計上しますとともに、文科系学舎の建設調査、学園環境整備等に、総じて2億700万円を計上しますほか、授業研究費は前年度に比べ8,400万円を増額して、5億円を計上したのであります。 次に、社会福祉対策といたしましては、「老人と子供を大切にする市政」の方針に基づき、まず、児童母子対策には20億1,400万円を計上しました。保育所は、39年度から毎年8カ所を建設してまいりましたが、前に述べましたように、本年度は10カ所を建設、また、新たに、本市独自で、保育児童に対する給食内容の向上をはかることといたしましたほか、民間保育所建設助成費の倍増、母子福祉貸付資金の増額など、福祉の向上につとめることといたしました。 老人対策といたしましては、8億4,100万円を計上して、老人福祉センターの増設、弘済院付属病院の改築、軽費老人ホーム及び老人いこいの家の設置助成、老人就労あつせん事業の積極化など、老人住宅の建設とあわせ、その充実をはかりました。 心身障害者対策には3億5,800万円を計上、別途特別会計を設けて本年度から心身障害者扶養共済制度を創設することといたしましたほか、重症心身障害児療育施設建設費の分担、特殊ベッドの貸与並びに肢体不自由児療育センター4カ所の設置、身体障害者ホームヘルパーの派遣、重度身体障害者給付金の増額など、福祉の向上につとめたのであります。 次に、愛隣地区対策といたしましては、かねて、政府並びに府当局と相提携して、環境の改善、民生福祉の向上、就労の安定等総合的対策を進めるべく努力してまいりましたが、このたび改良指定地区に住宅、厚生、労働等の総合施設を建設する運びとなり、厚生施設としては、2カ年計画で100床の医療施設愛隣病院を建設することとし、その初年度分1億2,700万円を計上、改良住宅の建設とあわせ、その前進をはかることといたしました。 また同和対策は、本年度も一そうの拡充をはかることといたしまして、5億1,000万円を計上、保育所、市民館、共同浴場等の施設整備、更生生業資金の貸し付け、技能修得奨励事業の充実のほか、入学及び就職支度金制度の新設、社会教育の拡充を行ない、さらに、衛生対策並びに地区中小企業の待別融資等、住宅建設と相まつて、事業の推進をはかることといたした次第であります。 なお、生活保護関係費は、かねて政府に要望してまいりました保護基準の引き上げが13%ときまりましたので、これを基礎に総じて68億4,900万円を計上、本市独自の援護対策としましては、本年度は、1万2,000の被保護世帯に、常備医薬品セットを配付することといたしました。 次に、中小企業金融対策としましては、景気調整下における金融の円滑化をはかるため、本年度の融資目標を総額700億円とし、本年度から新たに卸売商業近代化融資制度を設け、店舗の共同化を促進、さらに万国博覧会を控え観光宿泊施設改善融資を新設することは、すでに申し述べたところでありまして、56億2,300万円を計上いたしたのであります。 また、商工及び貿易観光対策としましては、中小企業指導センターの設置による企業診断の充実、工業研究所の整備、商店街共同施設及び中小企業会館の建設助成をはかりますほか、米国及び欧州事務所の活動を積極化し、6大都市輸出品展、アジア貿易博覧会など海外見本市に参加するなど、5億4,400万円を計上いたしました。 また、消費流通対策といたしましては、公設市場の整備、標準価格日報掲示板の設置、流通情報の提供など、物価の安定、消費者教育、消費者保護の諸施策を行なうこととし、1億9,800万円を計上いたしました。 農業対策といたしましては、周辺部農地地域の排水改良、農道整備等を実施しますとともに、家畜の貸し付け等を通じて畜産の振興をはかるなど、9,600万円を計上いたしたのであります。 次に、消防設備の近代化、高能科学化に5億3,300万円を計上して、消防局庁舎と西消防署を合わせて合同庁舎の建設並びに苅田、西淡路両出張所の新設及び上福島出張所の改築のほか、引き続き東成消防署の改築を行ない、さらに最近の化学産業の著しい発展による災害に対処するため、耐爆化学車を製作しますとともに、消防ポンプ車及びタンク車9台、救出車1台、無線電話機、消防ホースその他火災警備用器具の購入並びに消火栓の増強等をはかることといたしました。 区庁舎の施設、設備の充実と市民サービスの改善といたしましては、5億1,000万円を計上して、引き続き東成、旭区庁舎の建設及び準備をさらに進めますとともに、出張所等を建設いたしますほか、区役所窓口事務の機械化、一元化並びに住民基本台帳の整備を行ない、市民サービスのより一そうの向上につとめることといたしております。 最後に、万国博覧会につきましては、会場建設事業は敷地造成工事をほぼ完了して、本年度からはいよいよ基幹施設をはじめ、各展示館の建設が始まる運びとなつておりますが、本市といたしましては、会場建設費にかかる地元負担について、昨年同様の負担率をもつて補助することとして、13億9,300万円を計上いたしました。 また、昨年来すすめてまいりました市民運動につきましては、市民各位の非常なご協力により、全市的な組織づくりが完了、本年度からは実践活動に入ることとし、3,200万円を計上いたしたのであります。 以上をもちまして、一般会計におけるおもな事業の大要を申し上げたのでありますが、次に歳入について、ご説明申し上げます。 歳入総額1,618億3,800万円のおもなものを申し上げますと、まず、市税収入につきましては、経済の動向及び税制改正による影響を勘案しつつ、642億400万円を計上し、調定の把握、徴収の確保につとめることといたしておりますが、本年度は、土地にかかる固定資産税及び都市計画税の負担調整実施第3年度として、かなりの増収を見込み得ますものの、他方減少を見せております本市の人口動向等による影響に加えて、特に市民税所得割において減税による大幅な減収があること及び景気の動向から市民税法人税割の伸びの鈍化が予想されるのであります。 また、かねて運動を続けてまいりました道路目的財源につきましては、軽油引取税交付金は、41、42の2年度引き続いて配分是正が行なわれ、その増収額を含めて29億3,900万円を計上しておりますが、このたび、新たに設けられることが期待されます自動車取得税交付金については、目下地方税法改正案が国会で審議中でありますので、その確定をまつて措置することといたしております。 なお、交通安全施設整備の財源として、本年度より新たに交付されることになりました交通安全対策特別交付金は、5億円を計上いたしております。 地方交付税につきましては、住民税減税に伴う減収補てん、公共事業費の増に伴う地方負担の増加並びに前年度交付額等を勘案して50億円を計上いたしました。 また、使用料、手数料その他の事業収入につきましても、自然増収の確保、収入源の把握につとめますとともに、道路占用料、土地賃貸料等の適正化をはかりますほか、施設の統廃合による不用地の売却代を計上するなど、その増収に鋭意努力いたすこととしております。 次に国庫支出金は、第1部では生活保護、児童福祉、結核予防、老人福社費等の増に伴い90億4,700万円、第2部では、都市計画、道路、港湾、住宅等公共事業費の増に伴い266億6,100万円を見込み計上いたしております。 また、投資的建設事業の財源であります起債収入につきましては、万国博覧会関連事業等に対する特別債を含めて171億5,000万円を計上、地方交付税とあわせてその確保につとめる所存であります。 以上をもちまして、一般会計歳入歳出予算のおもなる点を申し上げたのでありますが、次に特別会計についてご説明申し上げます。 大学医学部付属病院事業会計の本年度予算額は、24億3,900万円でありまして、おもな事業といたしましては、付属病院第2新館の完成に引き続き、医療用備品の整備並びに第1新館手術室の拡張等在来施設の改修整備に1億2,500万円を計上いたしました。 食肉市場・と畜場事業会計の本年度予算額は、4億4,500万円でありまして、おもな事業といたしましては、前年度から実施いたしております冷蔵庫の増築を完成しますとともに、と室の改修整備等に1億2,800万円を計上いたしました。 宅地造成事業会計の本年度予算額は、2億8,000万円でありまして、豊里及び豊里西地区については、引き続き建物移転、道路、上下水道工事等を実施することとしでいるのであります。 都市施設整備事業会計の本年度予算額は、76億2,800万円でありまして、市街地改造事業としましては、71億2,700万円を計上し、大阪駅前地区については、立体換地用の施設建築物第1棟西側半分の建設を本年度中に完成し、東側半分についても、その進捗につとめることとしております。また、谷町地区についても、用地買収等を継続実施しますとともに、施設建築物4棟について一斉に着工いたす予定であります。 都市開発資金会計の本年度予算額は、20億5,300万円でありまして、都市再開発の一環として、引き続き公共空地の確保、土地利用の合理化をはかるため、工場等の移転あと地の買収を行なうことといたしております。 母子福祉貸付資金会計の本年度予算額は、5,600万円でありまして、本年度は事業開始資金、事業継続資金、就職支度資金、大学、高校の修学資金について、貸付限度額をそれぞれ引き上げることとなり、貸付資金を500万円増額いたしました。 国民健康保険事業会計の本年度予算額は、117億2,900万円であります。本事業財政の立て直しにつきましては、議員各位とともに政府並びに関係機関へ働きかけてまいり、また、保険料負担の程度につきましても、慎重に検討を続けてまいつたところでありますが、本年度は、家族給付率の改善及び医療費改定の平年度化等による療養給付費の著しい増大が見込まれ、他方、一般会計の負担にも限度があり、若干の国庫負担の改善にもかかわらず、その運営はきわめて困難な状況にあります。保険料負担の程度につきましては、先般の給付率改定に際し、議会のご意向をお伺いしますとともに、その後国民健康保険運営協議会にもおはかりした次第でありますが、本年度は、保険料賦課率を37%に引き上げることといたしました。 本予算案におきましては、29万7,000世帯、93万3,000人を対象に給付費108億3,100万円を見込み、一般会計からの補てんとして12億円を計上いたしたのであります。 次に、本年度から新たに、心身障害者扶養共済制度を創設し、本特別会計を設けることといたしました。 これは相互扶助の精神に基づき、扶養者の死にまたは廃疾後、心身障害者へ年金を支給するなどにより、心身障害者の生活の安定と福祉の向上をはかることを目的とする共済事業でありまして、共済納付金として月2,000円をかけ、扶養者の死後は給付年金を月々2万円支給することを基本に、各種一時金の給付等内容の充実に意を用いました。 本年度の予算額は2,700万円でありまして、見込まれる給付費、事務費の所要額に充てられる以外の収入を基金に蓄積し、その運用を行ないつつ、将来の給付に備えることといたしております。なお、事務費と低所得者に対する共済納付金軽減額につきましては、一般会計の負担として、400万円を繰り入れております。 市民病院事業会計の本年度予算額は、28億6,700万円でありまして、重点的に病院施設の改良、医療設備の充実をはかりますとともに、経費の効率化につとめたのでありますが、一般会計から6億2,800万円を繰り入れ、なお経営収支において9,600万円の収支不足となつております。 おもな建設改良事業といたしましては、城北市民病院救急病棟の建設工事に着手しますとともに、住吉市民病院に冷房設備、北市民病院にエックス線テレビを設置しますほか、東南部新病院の建設用地の取得、各市民病院の施設の改修、医療器具の充実など3億7,600万円を計上いたしました。 中央卸売市場事業会計の本年度予算額は、17億5,100万円でありまして、一般会計から1億5,400万円を繰り入れております。 おもな建設改良事業といたしましては、水産卸売場の改築拡張並びに電気、水道施設の改修工事を完成しますとともに、新たに加工水産物保管用の4階建倉庫を新築するなどに6億1,800万円を計上いたしました。 港営事業会計の本年度予算額は69億200万円でありまして、一般会計から2億7,000万円を繰り入れております。 おもな建設改良事業といたしましては、港湾施設提供事業におきまして2億6,000万円を計上して、中央突堤北岸の上屋を完成し、また南港埋め立て事業では、埋め立てを完了した1・2区については、道路、下水道等施設の整備につとめ、3区では、約93万平方メートルの埋め立てを完了しますほか、敷砂、護岸背面盛土等を実施することとして、25億8,900万円を計上いたしました。 下水道事業会計の本年度予算額は、189億2,800万円でありまして、一般会計から41億400万円を繰り入れ、なお経営収支において8億3,800万円の収支不足となつております。 おもな建設改良事業といたしましては、周辺地域の浸水処理対策として、竹島・大野幹線、飛鳥・国次幹線、巽・平野幹線等主要幹線の管渠を布設しますほか、城北運河の浄化対策として、両岸の下水管布設工事を引き続き実施することとし、また周辺地域の下水枝管の整備に重点をおき、20億円を計上いたしました。 さらに、東住吉区方面排水の根幹をなす平野市町抽水所の建設に着手するなど、管渠、抽水所の建設に、総じて79億9,200万円を計上いたしました。 処理場の建設につきましては、16億5,200万円を投じて、今福、中浜、放出、住吉、海老江、津守各処理場の建設拡張正事を継続実施し、また国次及び平野処理場の建設に着手するなど、管渠、抽水所の整備拡充と相まつて処理区域は陸地面積の約58%、1万,305ヘクタールとなるのであります。 水洗便所普及対策としましては、4万戸を目標に4億300万円を計上、水洗化総戸数は約25万8,000戸、全戸数の約37%に達することになります。さらに、下水管のしゆんせつ強化のため、高圧洗浄水等しゆんせつ作業の機械化によつて、能率の向上をはかりますとともに、請負しゆんせつに前年度原予算の倍額1億2,000万円を計上いたしたのであります。 次に、
公営企業会計についてご説明申し上げます。 まず、路面交通事業会計では、ご承知のとおり昨年8月財政再建計画を樹立し、不良債務を長期債に切りかえますとともに、料金の改定と経営の健全化等を進めてまいりましたが、43年度におきましても、引き続き経営の立て直しを推進することとし、財政再建計画にのつとり予算の編成をいたしたのであります。 路面交通事業会計の本年度予算額は、175億4,000万円であります。 本年度の経営収支につきましては、事業全般にわたつて企業努力に意を用いたのでありますが、総体的な乗車人員の減少によつて、料金改定後もなお15億8,000万円の損失を計上せざるを得ない状況であります。 おもな建設改良事業といたしましては、自動車事業では、車両81両の更新をはかりますとともに、高速鉄道への乗りかえ施設の建設等に6億1,300万円を計上し、無軌条電車事業等につきましては、車両のワンマン化工事のほか、諸施設の改良整備に8,900万円を計上、総じて建設改良費は、7億200万円となつております。 高速鉄道事業会計の本年度予算額は、652億1,400万円であります。 本年度の経営収支につきましては、第4号線森之宮、深江間の7月からの開通及び営業線全体の乗客の増加を見込む一方、極力経費の節減につとめることとして、9億3,000万円の剰余となつております。 地下鉄の建設は、本年度も重点施策として積極的に推進し、万国博覧会開催までに、おおむね国鉄環状線に囲まれた都心部の路線網を完成することとし、建設改良費に総じて426億8,300万円を計上したのであります。 おもな建設改良事業といたしましては、第1号線では新大阪、江坂間の建設を本格的に推進することとして18億6,600万円、第2号線では谷町4丁目、天王寺間の早期完成を目途に52億8,000万円を計上しますほか、東梅田、守口間の調査工事に1億円を計上いたしました。また第3号線では、新たに玉出、往之江間を建設することとして、12億5,100万円、第4号線では本町、深江間の建設に61億3,100万円を計上いたしましたが、このうち森之宮、深江間は本年7月に開通する予定であります。第5号線では、野田、難波間及び谷町9丁目、新深江間は本年度末完成を目途に、また難波、谷町9丁目間は、44年度末完成を予定して140億5,400万円、第6号線は、天神橋筋6丁目、動物園前間の建設に118億9,900万円を計上して、一段と工事の進捗をはかる所存であります。 このほか、第1号線におきましては、車両の近代化及び自動列車制御装置の設置に15億4,000万円を計上して、運転保安の確保をはかりますほか、難波駅改造工事等に5億6,200万円を計上いたしたのであります。 水道事業会計の本年度予算額は210億7,100万円であります。 本年度の経営収支につきましては、支払利息等の増が著しいのでありますが、極力経費の節減につとめることとして、2,100万円の剰余となつております。 おもな建設改良事業といたしましては、第8回水道拡張事業は、本年夏期に豊野系の通水を行ないますとともに、本年度内完成を目途に、浄水設備、配水設備工事等を推進するため、52億4,000万円を計上いたしました。また40年度から5カ年計画で着手しました配水管整備事業により、市内の出水不良状況は大幅に改善されてまいりましたが、さらに残余の出水不良地区を解消し、給水の円滑を確保するため、引き続き事業の推進につとめることとし、その他施設の改良整備などに27億6,500万円を計上、総じて建設改良費は80億500万円となつております。 工業用水道事業会計の本年度予算額は21億4,900万円であります。 本年度の経営収支につきましては、減価償却費、支払利息等の増が著しく、水量の増加等に伴う増収を見込みますほか、一般会計から3億3,600万円を繰り入れて、なお1億1,400万円の収支不足となつております。 建設改良事業といたしましては、昭和40年度から実施してまいりました第5回工業用水道拡張事業は、将来の需要を勘案して事業を進めることとして、43年度は事業費の計上を見送ることといたしましたので、新大阪駅周辺区画整理事業等に伴う配水管、その他施設の改良整備に3,600万円を計上するにとどめました。 最後に、公債費会計の本年度予算額は、1,306億7,800万円であります。 本会計は、本市の公債に関する各会計の収支を整理する会計でありまして、本年度の公債収入は、全会計総じて795億9,500万円を計上いたしております。 以上をもちまして、各会計にわたり、昭和43年度歳入歳出予算案並びにおもな事業の概要についてご説明申し上げたのでありますが、なお詳細につきましては、関連案件とあわせ、各委員会においてご審議になることと存じますので、その機会に譲ることといたします。 何とぞよろしくご審議のほど、お願い申し上げる次第であります。(拍手)
◆34番(
隅野源治郎君) 動議を提出いたします。本日の議事はこの程度で打ち切り、3月6日午前10時より会議を続行せられんことを望みます。
○議長(坂井三郎君) 34番議員の動議にご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(坂井三郎君) ご異議なしと認めます。よつて動議のとおり決しました。
△閉議
○議長(坂井三郎君) 本日の日程は以上で終了いたします。
△散会
○議長(坂井三郎君) 本日はこれをもつて散会いたします。 午後7時40分散会-(報告第4号は会議録別冊の2に登載)-
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△(イメージ)報告第5号
△(イメージ)報告第5号
△(イメージ)報告第6号
△(イメージ)報告監43の第1号
△(イメージ)報告監43の第1号
△(イメージ)報告監43の第2号
△(イメージ)報告監43の第2号
△(イメージ)報告監43の第2号
△(イメージ)報告監43の第2号
△(イメージ)報告監43の第3号
△(イメージ)報告監43の第3号
△(イメージ)報告監43の第3号
△(イメージ)報告監43の第3号
△(イメージ)報告監43の第3号
△(イメージ)報告監43の第3号
△(イメージ)報告監43の第4号
△(イメージ)報告監43の第4号
△(イメージ)報告監43の第4号
△(イメージ)報告監43の第4号
△(イメージ)報告監43の第4号
△(イメージ)報告監43の第5号
△(イメージ)報告監43の第5号
△(イメージ)報告監43の第5号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号
△(イメージ)報告監43の第6号 大阪市会議長 坂井三郎(印)大阪市会議員 森野熊一(印)大阪市会議員 柳井伝八(印)◯大阪市会(定例会)会議録(昭和43年2月29日)(終)...